第4回 痛みの科学 「慢性痛が気になる人の心理テスト」

リハビリ整体 神戸

こんにちは。

スタジオCBR 神戸リハビリ整体院いたやど

代表 河井陽介です。

令和元年5月に神戸市須磨区板宿で整体院を開業しました。

「この痛みはいつ治る?、原因は何?」

「対処法を教えて欲しい」

「病院で慢性痛だと言われた」

といった慢性痛が気になる人に向けて、痛みの科学シリーズをお届けしており、今回のブログは第4話目です。

第1回〜第3回のブログでは、“急性痛と慢性痛の違い”や“急性痛から慢性痛に移行する要因”、“慢性痛の評価をしてみよう”という内容でお届けしています。

痛みの悪化や遷延化の要因として、精神・心理的な要因が強く関わっていることを書いてきました。

※遷延化:長引くこと

例えば、「病院で薬を使ったり、様々な治療しています」という方でも、心理状態にはアプローチできていないことが多くあります。

言い換えると、病院で治療をしてもらっていても心理状態が良くなければ、慢性痛に悪化したり、遷延化するということです。

普段から「繰り返し考えてしまう」「圧倒されてしまう」「惨め・無力・恐怖に感じやすい」と言った方は、痛みに対しても破局的な思考になりやすく、慢性痛に悩んでいる人に共通している傾向があります。

あなたは、その痛みに対してどのような思考の傾向があるかを心理的な検査でチェックしてみましょう。

正確な結果を得るために、あなたの思った通りに検査項目の回答欄にチェックをしてください。

※検査を行う際に、用紙をプリントアウトして、記入することをお勧めします。

記入することで、あなたの今の状態が記録でき、今後経過をたどって症状の進退を把握することができます。

プリントアウト出来ない場合は、メモ帳を使用して「1–○、2–○、3–○・・・・」と記録してもらっても良いです。

[一般社団法人 日本ペインクリニック学会 HPより引用]

回答できましたか?

用紙に沿って回答していただけたことで、あなたの内に秘めている心理が、客観的に把握することができるようになりました。

ここからは、この質問票の内容について解説し、結果の捉え方を説明していきます。

まず、この質問票は、痛みへの恐怖に対する行為や思考が、病的(過剰)なのかを評価する心理検査尺度になります。

13項目から出来ており、大きく3要素に分類されます。

①反すう(赤:1.8.9.10.11番)

語源は、一度飲み込んだ食べ物を口の中に戻して、もう一度噛みなおして飲み込むという行為のことを言いますが、今回の場合は、言われたことや起こったことを繰り返し考え直したりする思考のことです。

②無力感(青:2.3.4.5.12番)

読んで字のごとく、起こったことに対して「自分では対処できない」、「どうしようもない」という思考。

③拡大視(緑:6.7.13番)

起こったことや痛みに対して必要以上に反応してしまい、「とにかく痛い」「ずっと痛い」と言う傾向。

①〜③の要素の合計点を算出してみてください。

もっとも良い状態は、すべての総合計が低く、各要素の点数にばらつきが少ない状態です。

逆に総合計が高い点数 や 3要素のいずれかに偏って高得点が得られている場合、

心理的な影響を強く受けている可能性が高く、思考が著しく偏っている可能性があります。

痛みに以外にも、日常的にこのような傾向があるのではないでしょうか?

今回の検査結果が全てではありませんが、一つの参考にしていただけると良いと思います。

気になる方は、

是非とも質問票を持参していただき、当整体院にご来店ください。

また次回のブログでお会いしましょう。

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